PB-Prog > 資料 TenBASIC Version 1.0.5 オンラインマニュアル > 3. 手操作による計算



3-1. 電卓としての使用

・CAL モードに変更します。(※)

>CAL [Enter]

・数式を入力します。

]2+3*4 [Enter]
 14
]1/3 [Enter]
 3.333333333E-01
]LOG (100) [Enter]
 2
]

・計算結果を呼び出すには、ANS 数値関数を使用します。(※)

]ANS [Enter]
 2
]

・右かっこは,省略可能です。

]3*(2+1) [Enter]
 9
]3*(2+1 [Enter]
 9
]

・角度単位を度に変更します。

(ターゲットが (SHARP 系) の場合)
]DEGREE [Enter]
]

(ターゲットが (CASIO 系) の場合)
]ANGLE 0 [Enter]
]

・角度単位をラジアンに変更します。

(ターゲットが (SHARP 系) の場合)
]RADIAN [Enter]
]

(ターゲットが (CASIO 系) の場合)
]ANGLE 1 [Enter]
]

・角度単位をグラードに変更します。

(ターゲットが (SHARP 系) の場合)
]GRAD [Enter]
]

(ターゲットが (CASIO 系) の場合)
]ANGLE 2 [Enter]
]

・倍精度実数計算を行います。(※)

]DEFDBL [Enter]
]1/3 [Enter]
 3.3333333333333333333D-01
]

・元に戻します。(単精度実数計算にします)

]DEFSNG [Enter]
]

(※) ターゲットによっては、使用できない場合があります。その場合は、先頭にアンダーバーを付加してください。
     (CAL → _CAL, ANS → _ANS, DEFDBL → _DEFDBL)



3-2. 演算子の優先順位

・演算子を含む式が評価されます。
・演算子が前の式と結合するか,後の式と結合するかを決める規則を "結合規則" といいます。

(SHARP)
優先順位 名前と意味 結合規則









かっこ 無し
数値, 変数
関数 (NOT は,関数とする) 右から左
符号 (+, -)
べき乗 (^), べき乗根 (ROT)
乗除算 (*, /, \, MOD) 左から右
加減算 (+, -)
比較 (=, <>, <, >, <=, >=)
論理 (AND, OR, XOR)

(CASIO)
優先順位 名前と意味 結合規則












かっこ 無し
数値, 変数
関数 右から左
符号 (+, -)
べき乗 (^), べき乗根 (ROT) 左から右
乗除算 (*, /, \, MOD)
加減算 (+, -)
比較 (=, <>, <, >, <=, >=)
論理 (NOT は,論理演算子とする) 右から左
論理 (AND) 左から右
論理 (OR, XOR)



3-3. 変数

・メモリ上にデータを格納します。主にプログラムの実行中に使用します。
・特定のコマンド (NEW など) によりクリアされるので,長期保存には向きません。

命名規則

・文字数は,1 〜 40 文字です。
・アルファベット (A 〜 Z), 数字 (0 〜 9), アンダーバー (_) が使用可能です。
・ただし,先頭1文字は,アルファベットまたはアンダーバーのみ使用可能です。
・アルファベットの大文字/小文字は,区別しません。(SHARP)
・アルファベットの小文字は,大文字に変換します。  (SHARP)
・アルファベットの大文字/小文字は,区別します。  (CASIO)
・アルファベットの小文字は,大文字に変換しません。(CASIO)
・先頭が予約語と同一の名称は,使用不可です。途中で含まれる場合は,使用可能です。

PRINTA ... 変数として使用不可 (PRINT A と解釈される)

APRINT ... 変数として使用可

・変数名は,1文字または先頭に Q を追加することを推奨します。

(例)
X
Y
QA
QBC

変数の型

・変数名の後に識別子を追加した場合,変数に型を指定したことになります。
・省略した場合,通常は数値型 (単精度実数型) となります。(ただし,文字型 ($) は,省略できません)

識別子 説明 範囲
? 数値型 (バイト型) -128 ≦ x ≦ 127
% 数値型 (短整数型) -32768 ≦ x ≦ 32767
& 数値型 (長整数型) -2147483648 ≦ x ≦ 2147483647
! 数値型 (単精度実数型)       100              -99    -99         100
-1×10   < x ≦ -1×10   , 10   ≦ x <10   , x = 0

計算精度は,単精度実数型が仮数部 10 桁,倍精度実数型が仮数部 20 桁です。
# 数値型 (倍精度実数型)
@ 数値型 (複素数型) 実部 : 数値型 (単精度実数型または倍精度実数型)
虚部 : 数値型 (単精度実数型または倍精度実数型)
$ 文字型 文字数 : 0 〜 30720 文字 (ターゲットにより違います)
詳しくは,LET コマンドを参照してください。

・変数の型が違う場合,同名の変数でも別のものとして扱われます。

A?, A%, A!, A$, A$(0) ... それぞれ別の変数となります。



3-4. 数式記憶機能

注意 : ターゲットが PC-E500, PC-E650, PC-E200, PC-G850 の場合,CALC$, CALCJMP は使用できません。

・数式を記憶します。

]CALC$ ="A=B*C" [Enter]
]

・数式を実行します。

]CALCJMP [Enter]

・数式は、コロンで区切ることが可能です。

]CALC$ ="A=B*C:D=E/F" [Enter]
]


最終更新日:2019年1月23日
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