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TenBASIC Version 1.0.5 オンラインマニュアル
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6. 言語仕様
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6-4. 演算子
書式の見方
演算子を実行するためには,以下の条件を満たす必要があります。
・演算子を認識していること。(認識していない場合,変数として扱われます)
認識について
種類 |
説明 |
DE |
ターゲットが
DEFAULT
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
E5 |
ターゲットが
PC-E500
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
E6 |
ターゲットが
PC-E650
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
E2 |
ターゲットが
PC-E200
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
G8 |
ターゲットが
PC-G850
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
F6 |
ターゲットが
FX-860P
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
F7 |
ターゲットが
FX-870P
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
F9 |
ターゲットが
FX-890P
の場合における演算子の認識
(●:認識する (演算子), ×:認識しない (変数)) |
書式について
[ ] ... かっこ内は,省略することができます。
|
┌
A
┐
│
│
...
A
または
B
を,選択します。
└
B
┘
|
参照について
種類 |
説明 |
(C) |
コマンド |
(N) |
数値関数 |
(S) |
文字関数 |
(O) |
演算子 |
(E) |
その他 |
+ (加算)
機能
・加算の結果を返します。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
参照
- (O)
- (減算)
機能
・減算の結果を返します。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
参照
+ (O)
* (乗算)
機能
・乗算の結果を返します。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
参照
/ (O)
/ (除算)
機能
・除算の結果を返します。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
参照
* (O)
\ (整数除算)
機能
・整数除算の結果を返します。
書式
説明
・数式の小数点以下を切り捨て後,整数除算の結果を求めます。
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
|(数式)| < 1E+10 |
倍精度実数型 |
|(数式)| < 1D+20 |
複素数型 |
使用できません。 |
・数式の絶対値を取ってから,除算します。
・計算結果の符合は,両側の数式の符号をかけたものです。
x |
y |
x \ y |
計算例 |
+ |
+ |
+ |
5 \ 2 = 2 |
+ |
- |
- |
5 \ -2 = -2 |
- |
+ |
- |
-5 \ 2 = -2 |
- |
- |
+ |
-5 \ -2 = 2 |
参照
MOD (O)
^ (べき乗)
機能
・べき乗の結果を返します。
書式
説明
・べき乗は,以下の計算式で表します。
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
使用できません。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
・y > 0 の場合
-1E100 < x・log y < 100 (x ≠ 0)
・y = 0 の場合
x > 0
・y < 0 の場合
0 < x < 1 の場合,(1 / x) は,
奇数であること。それ以外の場合,
x は整数であること。 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
数式の型の範囲となります。 |
・y < 0 の場合の例を示します。
計算例 |
(-3) ^ 2 = (-3)・(-3) = 9 |
(-3) ^ (-2) = (1 / ((-3)・(-3)) ≒ 1.111111111E-01 |
(-3) ^ 2.1 → エラー |
(-3) ^ (1 / 3) = 3 √(-3) ≒ -1.44224957 |
(-1) ^ (1 / 2) = 2 √(-3) → エラー |
参照
ROT (O)
+ (符号)
機能
・何もしません。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
参照
- (E)
- (符号)
機能
・符号を反転した結果を返します。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
参照
+ (E)
AND
認識
演算子 |
ターゲット |
SHARP |
CASIO |
DE |
E5 |
E6 |
E2 |
G8 |
F6 |
F7 |
F9 |
AND |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
機能
・論理積を返します。または,条件式の結合を行います。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
-32768 〜 32767
(小数部は,切り捨てます) |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
使用できません。 |
・2進数において,論理積は以下の値をとります。
1
AND
1
=
1
1
AND
0
=
0
0
AND
1
=
0
0
AND
0
=
0
|
・数式を2進数に変換後,各桁の論理積をとります。その結果を10進数に変換します。
・二つ以上の条件式をすべて満足するような条件を一つの式で表します。
参照
IF (C), NOT (SHARP) (C), NOT (CASIO) (O), OR (O), XOR (O)
MOD
認識
演算子 |
ターゲット |
SHARP |
CASIO |
DE |
E5 |
E6 |
E2 |
G8 |
F6 |
F7 |
F9 |
MOD |
● |
× |
× |
× |
● |
● |
● |
● |
機能
・整数除算の余りを返します。
書式
説明
・数式の小数点以下を切り捨て後,整数除算の余りを求めます。
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
数式の型の範囲となります。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
|(数式)| < 1E+10 |
倍精度実数型 |
|(数式)| < 1D+20 |
複素数型 |
使用できません。 |
・数式の絶対値を取ってから,除算します。
・計算結果の符合は,割られる数式の符号になります。
x |
y |
x MOD y |
計算例 |
+ |
+ |
+ |
5 MOD 2 = 1 |
+ |
- |
- |
5 MOD -2 = 1 |
- |
+ |
- |
-5 MOD 2 = -1 |
- |
- |
+ |
-5 MOD -2 = -1 |
参照
\ (O)
NOT
(CASIO)
認識
演算子 |
ターゲット |
SHARP |
CASIO |
DE |
E5 |
E6 |
E2 |
G8 |
F6 |
F7 |
F9 |
NOT |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
機能
・否定を返します。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
-32768 〜 32767
(小数部は,切り捨てます) |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
使用できません。 |
・2進数において,否定は以下の値をとります。
・数式を2進数に変換後,各桁の否定をとります。その結果を10進数に変換します。
参照
AND (O), IF (C), OR (O), XOR (O)
OR
認識
演算子 |
ターゲット |
SHARP |
CASIO |
DE |
E5 |
E6 |
E2 |
G8 |
F6 |
F7 |
F9 |
OR |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
機能
・論理和を返します。または,条件式の結合を行います。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
-32768 〜 32767
(小数部は,切り捨てます) |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
使用できません。 |
・2進数において,論理和は以下の値をとります。
1
OR
1
=
1
1
OR
0
=
1
0
OR
1
=
1
0
OR
0
=
0
|
・数式を2進数に変換後,各桁の論理和をとります。その結果を10進数に変換します。
・二つ以上の条件式のいずれかを満足するような条件を一つの式で表します。
参照
AND (O), IF (C), NOT (SHARP) (C), NOT (CASIO) (O), XOR (O)
ROT
認識
演算子 |
ターゲット |
SHARP |
CASIO |
DE |
E5 |
E6 |
E2 |
G8 |
F6 |
F7 |
F9 |
ROT |
● |
● |
● |
× |
× |
× |
× |
× |
機能
・べき乗根を返します。
書式
説明
・べき乗根は,以下の計算式で表します。
1
1
──
──・logy
x
x
y
ROT
x
=
x
√(y)
=
y
=
10
|
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
使用できません。 |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
・y > 0 の場合
1
-1E100 < ──・log y < 100 (x ≠ 0)
x
・y = 0 の場合
x > 0
・y < 0 の場合
0 < x < 1 の場合,(1 / x) は,
整数であること。それ以外の場合,
x は奇数であること。 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
数式の型の範囲となります。 |
参照
^ (O)
XOR
認識
演算子 |
ターゲット |
SHARP |
CASIO |
DE |
E5 |
E6 |
E2 |
G8 |
F6 |
F7 |
F9 |
XOR |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
機能
・排他的論理和を返します。または,条件式の結合を行います。
書式
説明
・計算範囲は,以下の通りです。
数式の型 |
計算範囲 |
バイト型 |
-32768 〜 32767
(小数部は,切り捨てます) |
短整数型 |
長整数型 |
単精度実数型 |
倍精度実数型 |
複素数型 |
使用できません。 |
・2進数において,排他的論理和は以下の値をとります。
1
XOR
1
=
0
1
XOR
0
=
1
0
XOR
1
=
1
0
XOR
0
=
0
|
・数式を2進数に変換後,各桁の排他的論理和をとります。その結果を10進数に変換します。
・二つ以上の条件式のうち奇数個を満足するような条件を一つの式で表します。
参照
AND (O), IF (C), NOT (SHARP) (C), NOT (CASIO) (O), OR (O)
最終更新日:2019年1月23日
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